yoko: 2008年1月バックナンバー

みなさんの協力のもとに、せっかくブログを立ち上げたというのに、あまり更新をしないので、いろいろな方から、具合でも悪いのではないかと心配していただいた。
ごぶさたしてしまって、ほんとうに、すみませんでしたーー!

言い訳だけど、作品の執筆中は、その作品の世界に入り込んでしまい、どこかしら現実から浮遊してしまう。
“あれ、きょうは何したんだっけ?”などと思い返しても、ちっとも思い出せない時もあるほどだ。

目下、『パセリ伝説memory6執筆中』。今のところ、執筆具合はまずまず順調!
この作品は児童書ながら、大人の方もたくさん読んで下さっていて、「何か、不思議な魅力がある」とか「妙に惹かれてやまない」とかって言ってくださると、つい頬がゆるんでしまう今日この頃・・・。いつも、ありがとうございます!!

ところで、きょうは、クロアチア政府観光局のパーティーに招待していただいた。下の写真は、お土産にもらった"ラベンダーの匂い袋"と、パンで作ったという大ぶりの"ペンダント"。

IMG_0783_1.jpgクロアチアといえば、古くは『東方見聞録』の著者マルコ・ポーロの故郷だとか、ネクタイ発祥の地だとか、ダルメシアンという犬種が生まれた国だとか、語ることはいろいろあるが、最近では、日本が三回しか出場していないサッカーW杯、フランス大会、ドイツ大会で、二回も対戦した国でも知られている。私も、フランス大会では、クロアチア戦を現地で応援したものだ。


IMG_0800_1_5.jpgまた、私が十年近く前に書いた『青い天使』という作品の中で、ビリッチというクロアチア出身の少年を登場させた。あの作品は、今でも「号泣した」などの熱いお手紙をいただいているのだけれど、そのビリッチが、数ある登場人物の中でも、読者のみなさんの心に、ひときわ印象に残ったようだった。当時は旧ユーゴスラビアとの内戦直後ということもあり、ビリッチも戦争の傷跡を背負っている少年として描いたが、きょうのパーティーでは、もはや内戦時代は過去のことで、戦争で痛めつけられた中世からの建築物などは全て復旧し、美しいクロアチアの町々や壮大な自然が、映像で繰り返し紹介されていた。思わず「わああ」と声をあげてしまうほど、本当に魅力的な国だ。まさに目下書いている『パセリ伝説』の主人公パセリの母国にぴったりのイメージだと、嬉しくなってしまった。


いつか、なんとしても行ってみたいと思いながら、本場から来られたシェフによるクロアチア料理を食し、シャンパンやワインを飲んだくれ、すっかり酔っ払ってしまった。
せっかく久しぶりのパーティーに出かけたのに、またしても現実世界から浮遊してしまった・・・

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不思議なことがあった。
つい先日、手紙の整理をしていたら、『風を道しるべに・・・』という小説を書いていた頃、
読者の方に出したクリスマス版の新聞『THE  Y'S CLUB NEWS』なるものが出現した。
当時は読者のみなさんに、そのようなものを作って送っていたのだ。

スキャン0001.jpg 改めて読み返すと、その新聞は、カラーもきれいで、
主人公が好きなファッションやら音楽の紹介、
物語に出てきた料理やデザートの作り方など、
自分で言うのもなんだけど、なかなかステキで、
ていねいに作られている。
今から、たしか十五年くらい前のことだ。

なつかしいなあって感慨に浸っていると、この新聞作り
を手伝ってくれた人たちの四人の顔が浮かんできた。
みんなできゃーきゃー言いあいながら、夜更けまでかか
って作ったっけ。
大変だったけど、ほんとうに楽しかった。

当時の四人の女性たちも、今では・・・、と思った時。
ふいに頭の中で、何かが引っかかった。

四人の中の一人Mちゃんは、三年前に亡くなっていた。
そして、なんと、この新聞が出てきた日こそ彼女の命日だったのだ。

しかも、その新聞の日付は、私がこのブログを立ち上げた12月24日。
さらには、このブログを立ち上げるきっかけになったのは、
『風を道しるべに・・・』時代からの読者の方からのメールだった。

何から何まで不思議・・・。
これは過去からのメッセージかもしれない。

今では、読者のみなさんへの新聞は,『パセリ伝説』のHPという形となり、紙からPCに変わって
いるけど、もしかしたらMちゃんは、あの頃の気持ちを思い出してって伝えてくれたのかもしれ
ないって思った。

あの時の四人が、ほんとうに読者の方々のことを思い浮かべて、
「よく手紙をくれてる○○ちゃんは、こんなことを知りたいんじゃないかな」
「○○ちゃんは、きっとオシャレよ。便箋のセンスがいいもん」
などと話しながら、一生懸命作っていたころの気持ち・・・。

とっても不思議で、けれど、心がぽっと温まり、
よーし、がんばるぞって元気をもらった出来事だった。

ということで、
お正月で中断していた『パセリ伝説』memory6の執筆、はりきって再開!!

IMG_0768.jpg

年明け早々というのに、心はさえない。
去年の年末から、自分のおっちょこちょいとドジぶりを、改めて思い知らされることが続いたからだ。


まず、すごく気に入っていた携帯電話を、水をはったバスタブの中に落としてしまった。
大掃除のさなかのことだった。

携帯電話はジーンズのポケットからするりと飛び出し、するするとバスタブの底に沈んでしまった。

「ウッソー!」思わず大声で叫んだ。

年末で、何かと連絡を取り合わなければならないのに、しかも、まだ新しいのに変えてから三ヶ月にもならない。
その前のだって買って四ヶ月目に落として壊れた。
どうしてくれるんだよー。

TS380270.JPGあたふたと閉まる寸前の携帯ショップに飛び込んだが、すでに同じ機種のものは製造されておらず、保障期間中の取替えは、
二種類の機種しか選ぶことが出来ないと言う。

その二機種とも、ぜんぜーん気に入らない。こんなのいやだ。

とはいえ、まったく別のものにするには、新機種を買うのと同じだけ費用もかかるし・・・。
しかたなく、気に入らないながらも、その中の一つを選んで買って帰った。
幸いアドレスは無事に残っていたけれど、たくさん撮っていた写真や、ダウンロードしていた曲はすべてパー!

おまけに、何度もボタンをまちがえてヘンなところを押すために、ふいに相手の顔が映ったと思うと、自分の顔まで映っている。
さらには、なぜかまわり中に相手の声が響きわたる。顔は赤くなり、冷や汗が出てきて、携帯を地面に叩きつけてやりたい気分になってきた。くっそー!

後で聞いたら、それはTVコールとスピーカー通信っていうものだそうだ。


hachi.jpg次に、出かける間際の恒例の鍵さがし。鍵がない。鍵はどこに?
部屋の中を行ったり来たり。
バッグをひっくり返したり、コートやジャケットのポケットを
さぐってみたり、引き出しを開けたり、しまいには愛犬ハチの
ケージの中までのぞいてみる。
鍵探しに疲れてしまって、そのまま出かける気が失せてしまうのも、よくあることだ。誰のせいでもないのに、むかついてくる。
冗談じゃないよ。もう、やめたやめた、となる。元旦の初詣も、そのために行かなかった。


もう一つ最悪だったのは、元旦に、わたしがとても尊敬し、人生の師とも思っている方に、偶然にも出会ったときのこと。

ただでさえ緊張するのに、あろうことか、その時、わたしは、のど飴をなめていた。しかも、口の中に入れたばかりだった。

飲み込むには大きすぎるし、噛み砕くには音がするし、吐き出すのはみっともない。しかたなく、のど飴を口の奥に押しやり、なるべく口を開かないように気をつけていた。
もちろん黙ってばかりはいられない。言葉を発するたびに、口の中で飴はころころ動く。
そのたびに、必死に舌で飴を喉の奥に押しやろうとする。
そのことに神経が向いて、話す内容もハチャメチャだ。
その方は、そんなわたしの様子に大笑いをされ、「飴を喉に詰まらせないでねー」と言って去っていかれた。
やっぱり、ばれていたんだ・・・。

あーあ! 話したいことはたくさんあったのに・・・。
どうして、わたしはいつも、肝心な時にかぎって、ドジなんだろう。

そんなわけで、新年早々、いじいじ悩んでいたら、姪っ子が言った。
「こんな大人がいるなんて、なーんか癒されるー!」
 
こんなわたしですが、今年もよろしくお願いします。

プロフィール

    倉橋燿子 くらはし・ようこ

    広島県に生まれる。
    上智大学文学部卒業後、女性誌の編集者となる。ライター、コピーライターを経て、作家デビュー。児童小説、少女小説、童話、まんがの原作、エッセイなどを執筆

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